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「嫌われる勇気」で有名な「アドラー心理学」の中で「リーダーシップ」に焦点を当てたコーナー
今回も、リーダーであるあなたに価値ある情報をシェアしていきたいと思っています!!(^^)
サポート役は、「管理職」になりたてで【貢献型】リーダーを目指す
「輝月のぞみ」さんに今回もお願いします。
のぞみ さん、宜しくお願いします!
職場で働いていると、相手の意見を聞くだけでなく、
自分の意見を、どうしても通したいと、感じることがあるでしょう。
心理学者アドラーは、このようなとき
「私的論理」を探すことから始める
ことを推奨しています。
今回は、
なぜ「私的論理」を探ることが、職場で意見を通すことにつながるのか、
解説していきたいと思います。
そもそも「私的論理」とは何なのか?
アドラーが探ろうとしている
「私的論理」
とは、その人の「こだわり」であり、「主義」「主張」です。
部下の私的論理を知るためには、
「どんなふうに、思っているの?」と、
相手に質問することから、始めるのが良いでしょう。
質問から始めなければ、
相手の「私的理論」を聴き出すことができないからです。
「私的理論」を理解しないと「価値観」の押し付けになる
デスクの片づけが苦手な部下に対して、
「机の上が、物だらけじゃないか。」と、
直接伝える行動は、部下指導にとっては、逆効果です。
なぜなら、部下は、
「机の上は、自分なりに片付いている」と、考えているからです。
そのため、片付いていないと注意されても
上司の価値観の押し付けにしか感じないのです。
そのため、注意を行う前に、
「共通感覚」を見つける必要があるのです。
では、どうしたら、「共通感覚」を見つけることができるでしょうか。
相手の「私的論理」を尊重しながら「共通感覚」を発見
部下に机を片づけてほしいと感じるなら、
「自分の席から外れて、
周囲の机と比べて、どんなことを思う?」
というような質問をしてみましょう。
片づいていないことが明らかなので、部下も、
「ちょっと、片付いていないと思います。」
と、答えるでしょう。
上司:
「他の人たちが職場に入り、あなたの机を見て、どう思う?」
部下:
「みんなで共有している空間ですので、
片付いていないのは、良くないと感じます。」
上司:
「今から、書類だけでも整理して
綺麗に束ねるだけでも机は綺麗になるよ。できそうかな?」
部下:
「そうですね。今までの行動を反省し、
改善するように努めていきたいと思います。」
このように、質問形式で対話をすれば、
片づけができていないという「共通感覚」を持つことができ、
反発されることがありません。
「私的論理」を尊重し、自分の意見を通すことは、
決して難しいことではないのです。
まとめ
(1)「私的論理」とは、その人の「こだわり」であり、「主義」「主張」
(2)注意を行う前に、「共通感覚」を見つける
(3)「質問形式」で対話をすれば、反発を受けない
それでは、また次回、よろしくお願いします。
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】