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「嫌われる勇気」で有名な「アドラー心理学」の中で「リーダーシップ」に焦点を当てたコーナー
サポート役は今回も、
「管理職」になりたてで
組織に【貢献】しながら部下を【育て】るリーダーを目指す
「輝月のぞみ」さんです。
のぞみ さん、宜しくお願いします!
それでは、早速はじめましょう…。
世の中では、「成果主義」と呼ばれる言葉が出回るようになりました。
今回は、
アドラーの理想の【リーダー像】の考え方から見えてくる
「成果主義」や「減点主義」の問題点について解説します。
会社という組織の現在の成り立ち
一般的に会社というのは、組織社会であり、
「生産性」と
「人間性」
の2つで成り立っています。
生産性とは、
「良い商品を、今までよりも早く効率良く安全に作成すること」
を表します。
一方の人間性とは、
「生きている人間とどのように関わるのか」
ということ。
どちらか一方では、
会社組織を成立させることはできません。
両方が成立してこそ、
健全な会社が成立するのです。
生産性ばかり重視すると部下がダメになる
「成果主義」というのは、
それまでの過程よりも「結果」がすべてだとする考え方です。
しかし、自分の部下に対して、
「信頼」の姿勢を示したいのであれば、「過程」に注目すべきでしょう。
過程を認めことで、
「この人は、こんなところまで見てくれていたんだ。」
と、部下は感じます。
「生産性」と呼ばれるものも大切です。
しかし私たちは、機械と違って、
「自主的」に様々なことを考えて生きています。
そのため、その【過程】に注目することを忘れてはいけません。
アドラーが考える理想の【リーダー像】
アドラーは、
人間は「ダメな点」を指摘しすぎて、「良い点」を認める事が少ない
と言います。
ダメな点の指摘は、行動を「減点主義」として考えることになります。
また、「心理学」の大原則として、
間違っているところを指摘しすぎると、余計に、人がダメになってしまいます。
そのため、
「良い点を認めて、部下にその内容を伝えること」がアドラーの考える『理想のリーダー像』
となります。
部下のダメなところを、過度に追及してしまうと、
相手の「人格」まで否定してしまう場合もあります。
上司の指導に対して、部下が、
「自分の人格に問題がある」から、指導されているのだと感じると、
「人間否定をする上司」だと思われてしまいます。
このような状態では、どれだけ「正論」で部下を指導したとしても
部下は、上司の言うことを聞くはずがありません。
アドラーの言う「理想のリーダー像」とは、
「部下のことを信頼し、肯定する」ことである。
という事を、心に留めておくことが必要です。
まとめ
・組織は「生産性」と「人間性」で成り立っている
・生産性とは、良いものを効率良く安全に作成することを表す。
・人間性とは、生きている人間とどのように関わるかを表す。
・成果主義は、過程よりも結果を重視すること。
・成果主義だけでは、部下は育たない。
・ダメな点を指摘しすぎず、良い点を認める事を多くすること。
もう一度、自分の考える「姿勢」を見直そうと思います!
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】