目次
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是非チェックしてくださいね。
こんな時のリアクションは・・・?
まず問題です。
それほど親しくない相手と雑談をしているとき。
相手がこんなことを言いました。
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「日曜日に子供と、横浜スタジアムに野球を観に行ったんです。」
——————–
さて、あなたはどんなリアクションをしますか?
(1)へ~。野球が好きなんですか? 誰のファンですか?
(2)へ~。僕は先月、ドームの巨人-阪神戦を観に行きました。
(3)へ~。天気も良い中での野球観戦、ビールも美味しかったでしょ!
(4)へ~。野球を観にね~。
考えて、選んでみてくださいね・・・。
選びましたか・・・?
さてさて、ベストな答えは何でしょう?
(1)へ~。野球が好きなんですか? 誰のファンですか?
を選んだ人、
好印象に見える質問をしていますが、
質問の内容が「自分」の興味・関心に寄っています。
相手は、野球の話をしたいのか、子供の話をしたいのか、
休みに出かけた話をしたいのか、
もしかしたら「帰りに中華街に行った話」をしたくて、
きっかけ話として「野球観戦」を出しているかも知れません。
相手が本当に話したい話は、お構いないしという考えは、
話し手の気持ちと「微妙なズレ」が生じてしまう可能性が
高くなります。
(2)へ~。僕は先月、ドームの巨人-阪神戦を観に行きました。
を選んだ人、
典型的な「話ドロボウ」タイプです。
話は、いつのまにか、自分の見た巨人-阪神戦に
移ってしまい、相手の本当に話したかったことは、
そっちのけになるパターンです。
その上、自分の話が盛り上がったと思って、
ギャグや面白ネタまで交えて、悦に入っている人までいます。
相手や周囲が、良い人であればあるほど、
まわりを良く観察して、軌道修正したいものです。
(3)へ~。天気も良い中での野球観戦、ビールも美味しかったでしょ!
を選んだ人、
話の先を決めつけ、自分の思い込みから、
先の話を押し付けるタイプです。
話を「聴き切る」ことができないパターンで、
それが合っていても、合っていなくても、
相手には違和感が残ります。
よく、
「・・・いやいや、そうじゃなくて・・・」
と言われてしまうかたは、
このパターンである場合が多いものです。
(4)へ~。野球を観にね~。
これが、ベストなリアクションです。
相手が話し始めたとき、本当に話したい方向が
はっきりしない時点での「確実」なリアクションとなります。
相手の話の一部を「オウム返し」しています。
この「オウム返し」を
【バックトラッキング】
といいますが、この「バックトラッキング」は、
相手の言葉を繰り返すことで、
ちゃんと聞いているという安心感を与え、
相手が話をしやすくするという効果があります。
そして「バックトラッキング」をしながら、
様子をうかがって、話の方向性を見極めます。
(1)~(3)のように、
「相手が本当に何を話したいか」分からないまま、
話を進めてしまうのは、
「バクチ」打ちのリアクションです。
「話を聴く」時のポイント
話の邪魔にならないバックトラッキングを
このように「バックトラッキング」は効果的ですが、
注意点としては、
「話の邪魔にならないバックトラッキング」
が大切になります。
「日曜日に子供と、横浜スタジアムに野球を観に行ったんです。」
という相手の話に対しては、短く、
「へ~。野球を観にね~。」
というバックトラッキングが有効で、
「へ~、日曜日にお子さんと、横浜スタジアムに野球を観に行ったんですね~」
と言われると、
相手の話の邪魔になるばかりでなく、
何だかバカにされているようにも
感じられてしまうので、注意が必要です。
「沈黙時」も4秒は待つ
短く「バックトラッキング」した後は、
相手が話し出すまで待ちましょう。
数秒の「沈黙」になっても、
相手は、ゆっくり話をまとめて
話そうとしている場合もあります。
この場合でも「沈黙」を恐れずに、
4秒は待つようにしましょう。
良く「数秒の沈黙」にも耐えることができず、
今回の例の(1)~(3)のようなことを
話し出してしまう人がいますが、
注意が必要です。
「答えやすい質問」と「観察」が大切
それでも、相手が話に詰まっている場合には、
話を滑らかにするために、
相手が話しやすい質問をしてみましょう。
そして、大切なことは、
相手の様子を「観察」するということです。
相手の表情・振る舞いの変化を察して、
相手の話したい話題を見つけて、
具体的に掘り下げた質問をしましょう。
まとめ
◆話を聴く時は、自分の興味・関心で質問しない。
(相手の話したいことを優先する)
◆話ドロボウをしない。
◆自分の思い込みから、話の先を決めつけることをしない。
◆オウム返しを「バックトラッキング」と言う。
◆バックトラッキングしながら、
相手を様子を見て、話の方向性を見極める。
◆バックトラッキングは、
ちゃんと聞いているという安心感を与え、
相手が話をしやすくするという効果がある。
◆「話を聴く」時のポイント
(1)話の邪魔にならないバックトラッキングを
(2)「沈黙時」も4秒は待つ
(3)「答えやすい質問」と「観察」が大切
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】