行き詰ったときには「ヒューリスティックス」(発見的アプローチ)も大切です

たかはしみのる

ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】

あなたは、調べ物をするのは得意ですか?

たとえば、上司から、

「この件、どうするか、ちょっと調べて、明日までに返事が欲しい」

と、いきなり言われた場合。

知っている人に相談したり、
ネットで調べたり、本屋さんに行ってみたり。

いろいろですね。

こんな時に、意外に頼りになるのが、

「その時の自分が持っているもので、最善を尽くしてみる」

「直感に頼ってみる」

という事です。

今までの経験則や口コミなどで得た知識を頼りに、
「パッ」と答えを出せる人っていますよね。

これ、意外と強力です。

心理学でいうところの

「ヒューリスティックス」。

「発見的」アプローチです。

 

ヒューリスティックス(Heuristic)とは

問題解決、判断、意思決定を行う際、

規範的でシステマティックな計算手順
(アルゴリズム)によらず,

近似的な答えを得るための解決法を言います。

1970年代以降、

トバースキーとカーネマン(Tversky & Kahneman)の
一連の研究によって、

・簡便な方略としてのヒューリスティックス
・その系統的なバイアス

に焦点が当てられるようになりました。

 

非現実的ではなく、現実世界での最適化が必要

現実世界では、

人は「情報処理能力」や「知識」「時間の制約」のもとで、
最適化をはかる必要があります。

そこで、認知的倹約家としての人は、
ヒューリスティックによって、

素早く、おおまかな認知的処理をします。

これは

・制約された合理性
・適応

の点から見ると、
「生態学的合理性」があるといえます。

ヒューリスティックは、
認知的処理のための道具箱のようなもので、

問題に応じて利用されやすいものがあります。

 

不確実な状況下での判断では…

不確実状況下での確率や判断などに
用いられるヒューリスティックスには、

トバースキーやカーネマンがあげた

 ・(想起しやすさに基づく)利用可能性
 ・(典型性判断に基づく)代表性
 ・(初期値から推定する)係留と調整
 ・(心の中のシナリオによる)シミュレーションヒューリスティック

があります。

 

意思決定プロセスを支援するためのガイドラインとは

また、意思決定に用いるヒューリスティックとしては、

 ・(再認できる選択肢をより価値が高いと推論する)再認ヒューリスティック
 ・(決定に必要な根拠を一つだけ記憶や外的情報から探索する)単一理由決定
 ・(選択肢を削っていく)消去法
 ・(選択肢が要求水準を越えたときに決める)満足化ヒューリスティック

があります。

 

気分や態度に基づくヒューリスティックス

複雑な対象の評価では、
気分や態度に基づくヒューリスティックが用いられます。

たとえば、

今通っている大学の満足度の評価をする時に、

様々な側面の情報を統合的に判断するのではなく、
今の気分に基づいて判断する方略です。

態度のヒューリスティックスは、

当該人物に対する好意
あるいは非好意的態度に基づいて、

その人物に関する他の推論をおこなうことです。

これは「ハロー効果」と同じ意味になります。

 

領域知識・経験・情報不足・時間圧力 e.t.c.

ヒューリスティックが利用されやすい条件には、
こうした特定の問題や文脈のほかに、

 ・領域知識や経験・情報がない時
 ・時間圧力がある時
 ・情報過剰の時
 ・問題の重要性が低い時

があります。

 

ヒューリスティックスを突破口に!

このように、

ヒューリスティックスが常に正しい訳ではありませんが、

知識、経験、情報、時間圧力などとの兼ね合いを考えて、

是非、行き詰った時の突破口にしてください!

たかはしみのる
いつも、応援しています!!

 

 

 

 

たかはしみのる
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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