「頼みごと」をすると・・・
仕事やプライベートで、
相手に好意を持って欲しいときや、
相手を自分のペースに巻き込みたい時に、
1つの面白い、そして簡単な方法があります、
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あえて【頼みごと】をする
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「えっ、そんな厚かましいことあるの?」と
思われがちですが、
人間関係を良くする術を知っている人は、
このテクニックを巧妙に使っています。
心理学者の実験
アメリカの心理学者ジェッカーと、ランディは
実験で、この「頼みごと」の心理的効果を
証明しています。
これは「援助の認知的不協和の実験」というもので、
1.まず被験者の大学生に、報酬を支払い
問題を解いてもらいます。
報酬は3ドル、60セントの2パターンです。
2.その後「資金繰りができなくなった」と言って
「お金を返して欲しい」と学生に頼みます。
このとき
(1)担当者が頼む
(2)大学の職員が頼む
(3)頼まない
の3パターンを実験します。
3.そして、被験者の大学生の、
「担当者への好意」の度合いを比較しました。
この結果、
・担当者が直接「お金を返して欲しい」と頼んだ場合で、
・返して欲しい金額が大きい場合が
「好意」のレベルが一番高いことがわかりました。
実験結果より
一見、頼みごとというと、
厄介なことを言われるイメージがありますが、
相手にとっては、
内容によって、頼りにされたという満足感や
親近感を感じることがあります。
また、
自分は人の役に立ち感謝されるだけの人間であると
「自らの存在意義」を感じることもあります。
そして、
この実験結果で導き出された答えは、
「自分の中で矛盾がないように、認知をコントロールする」
というものです。
(A)自分は、担当者に特に好意的はない(何とも思っていない)
(B)「問題」を解いた上に、頼まれて報酬を返した
この(A)と(B)は「矛盾」を含んでいます。
(「不協和」の状態にあるといいます)
これを解消するために(B)を受入れた段階で、
人の心理は、(A)の認知をコントロールするほうに動きます。
つまり、
「自分は担当者に好意的だったから、この行動を取った」
となるわけです。
ビジネスシーンや、異性に対しても・・・
ビジネスシーンでも、こんな例があります。
同僚から
「厳しい状況なので、
少しだけでも手伝ってもらえないか?」
と頼まれ、終わった後に
「助かりました。ありがとうございます。」
と言われると、相手に好意的になる場合です。
これも、「認知的不協和」を発生させないため、
「自分は相手に好意的である」と認知するためです。
活用しましょう
頼みごとをして好かれるのなら、
自分にとって悪いことは何もありませんね。
この方法は、目上の人に対しても、
異性に対しても活用できます。
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あえて【頼みごと】をする
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上手に実行して、好感を持たれましょう。
まとめ
・相手に好感をもたれる良い方法は、
「あえて【頼みごと】をする」
・「援助の認知的不協和の実験」により証明されている
(A)相手に好意的でない
(B)相手の「頼まれごと」に応じた
という「矛盾」を解消するために、
自分の中で(A)をコントロールする心理
↓
「自分は相手に好意的だったから、頼みごとに応じた」
・「認知的不協和理論」はビジネスシーンや、
異性に対しても効果的
・「あえて【頼みごと】をする」と効果的
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ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】