ビジネスシーンやプライベートの場面で
対人コミュニケーションを取る時に言葉は大切ですね。
この、メッセージを送る時に
「Iメッセージ」「Youメッセージ」という
概念があるのをご存知ですか?
これらのメッセージの意味と有用性を知ると
職場やプライベートのコミュニケーションがとても良好になります。
この記事では
・IメッセージとYouメッセージの基本概念と事例が知りたい
・部下指導や人間関係改善に役立つ方法が知りたい
・効果的なIメッセージのフレーズが知りたい
というかたにお送りしていきます。
叱る・褒めるコミュニケーションを上手にして
相手のモチベーション・アップに繋がる内容を
順にお届けしていきます。
「嫌われる勇気」で有名な「アドラー心理学」の中で
「リーダーシップ」に焦点を当てたコーナー
サポート役は
「管理職」になりたてで、貢献型リーダーを目指す
「輝月のぞみ」さんに今回もお願いします。
のぞみ さん、宜しくお願いします!
目次
【1】子育て訓練プログラムから始まった考え
Iメッセージ:アイメッセージ:わたしメッセージ
Youメッセージ:ユーメッセージ:あなたメッセージ
という言葉は
心理学を勉強したことのある人は、お馴染みの言葉ですね。
『親業』と呼ばれる
「子育て訓練プログラム」から始まっていて
アドラーの心理学でも
非常に重要視されている言葉になっています。
【2】Iメッセージ(アイメッセージ)の基本概念と事例
「Iメッセージ」は「わたしメッセージ」とも呼ばれていて
共感的態度や受容的態度を
「自分の思い」「意見」として伝えることができます。
例えば、部下の考えにフィードバックする場面で
「私は、そのやり方では、失敗すると思います。」
と使う場合や、失敗した部下に対して、
「私は、君が失敗から正しく学び
過去から知恵を得られるような
生き方をしてほしいと考えています。」
と使う場合などがあります。
自分の意見を述べるため、
「批判的な言葉になりづらい」
傾向があります。
しかしながら、発言の仕方によっては
否定的な意見にもなりますので
言葉の遣い方に注意が必要です。
【3】Youメッセージ(ユーメッセージ)の基本概念と事例
「YOUメッセージ」は「あなたメッセージ」とも呼ばれており
「審判的」で「批判的」な態度で
相手のことを決めつけるような言い方をするときに使われます。
「こんな失敗をする君は、仕事に対して準備不足なんだ。」
「君の行動というのは、最初からすべて間違っているんだ。」
あなたの周囲に、可能性を否定するような人がいれば
このような言葉を遣っている可能性があります。
「Youメッセージ」は、相手のことを否定する際に
頻繁に利用される言葉となっています。
【4】アドラーが推奨する方法:Iメッセージで行動を促す指導
ここまでの説明でお分かりの通り、部下を教育するのであれば、
「Youメッセージ」を利用してはいけません。
「Iメッセージ」を利用するのが
アドラーが推奨している方法になります。
相手の行動を、否定したところで
反発されるのは誰もが予測できることです。
反発されずに、自分の行動を改善してもらうためには
相手の行動を否定することなく
「わたし」のメッセージを送ることによって
相手に「真の意味」を理解してもらう方法が有効です。
「○○さん、オフィス空間を、みんなで綺麗に利用するために、
片づけに協力してほしいんだけど、
少しで良いので協力してもらえるかな?
○○さんも、忙しいと思うから、
自分のテーブルから片づけをはじめてみてほしいんだ。」
「みんなにやってもらっているんだけど
1週間ぐらいで、片づけてくれると、私は嬉しいです。」
このように行動を促せば
相手の行動を「否定」することなく、改善を促すことができます。
【5】効果的な「Iメッセージ」フレーズ6選
Iメッセージには
・感謝を伝える⇒相手が価値があると実感する
・残念な思いを伝える⇒相手が良い行いができるよう改善する
という2つのパターンがありますが
ここでは代表的なフレーズをご紹介します。
(1)感謝を伝える(ポジティブ)
・ありがとう
・嬉しい
・助かった
これらのフレーズにより
相手は、自身が貢献できている(価値がある)と
実感できて良い行いを継続できるようになります。
(2)残念な思いを伝える(ネガティブ)
・残念に思う
・悲しかった
・~~~して欲しかった
これらのフレーズにより
相手は、自身の残念な行いが相手にネガティブな
思いをさせてしまったと反省し、改善を行います。
【まとめ】
・Iメッセージ
共感的態度や受容的態度を
「自分の思い」「意見」として伝えることができる。
・Youメッセージ
「審判的」で「批判的」な態度で
相手のことを決めつけるような言い方になる。
・Iメッセージで行動を促す指導が有効
・効果的な「Iメッセージ」フレーズ
ーありがとう
ー嬉しい
ー助かった
ー残念に思う
ー悲しかった
ー~~して欲しかった
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】