「嫌われる勇気」で有名な「アドラー心理学」の中で「リーダーシップ」に焦点を当てたコーナー
今回も、「リーダー」である あなたのためのコンテンツをご用意しました。
サポート役は、今回も「管理職」になりたてで、ワンランク上のリーダーを目指す
「輝月のぞみ」さんです。
のぞみ さん、宜しくお願いします!。
今回は、『勇気づけ』と「勇気くじき」についてです。
「勇気くじき」とは簡単に言うと「相手を否定する」ことです。
この「勇気くじき」をすると、部下は育たなくなってしまいます。
それは、なぜでしょうか?
今回は、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「勇気くじき」が教育に向かない理由
・「勇気づけ」の効果的な「方法」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ついて解説していきます。
【1】「勇気くじき」は全体の空気を悪くする
社内で「勇気くじき」を行えば、
今まで風通しが良かった社内も
同僚同士で神経を張り巡らせ
軽い冗談でも悪口に聞こえてしまうという
状況が生み出されます。
それは、「言い過ぎなのでは」と思うかもしれません。
しかし
ある企業で厳しい上司が部署に配属されて
人間関係が悪くなり
同僚同士の居心地が悪くなってしまったという
実際のデータがあります。
その中のAさんは
今まで通常通り行っていた会議の説明でも
しどろもどろになってしまい
失敗が目立つようになりました。
すべての問題は
上司の「勇気くじき」から始まったのです。
【2】心理学の「強化」の考え方
心理学では、
「勇気くじき」をすることで「ますますダメになってしまう」
という考え方があります。これを、心理学では、
~~~~~
「強化」
~~~~~
と呼んでいます。
「継続」して注意をされると
ますます上手くできなくなり
非常に自分も気にするようになる結果
「失敗が増えてしまう」のです。
この説明を見れば分かるように
「勇気くじき」が部下の教育に向かないのは、
~~~~~~~~~~~~
『失敗の「強化」が発生』
~~~~~~~~~~~~
してしまう、という理由からです。
【3】部下を「勇気づけ」る方法は…
の中でお話した通り、「勇気づけ」とは
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『目標に向かって進むチカラ』『困難を克服するチカラ』を与えること
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
をいい
相手との『相互尊敬』『相互信頼』の関係が前提になるものです。
部下にやる気を起こさせて
日常生活でも自ら率先して、行動してほしいと考えているのであれば
「勇気づけ」を行っていきましょう。
「勇気づけ」の方法は簡単で
日常の事実を伝えれば良いのです。
(参考例)
「今日も元気な挨拶だね。」
「時間通りに遅刻せず出勤してるね。」
「綺麗な字を書くね。」
「いつも仕事が丁寧だね。」
「いつも周りを気遣っていることを知っているよ。」
このような言葉は、誰にでも言えることでしょう。
そして、お勧めは、それに加えて、
○【その事で、私は嬉しい】
○【その事で、私は助かっている】
というメッセージを伝えていくことです。
これは、
~~~~~~~~~~~~~~~~
I メッセージ(アイ メッセージ)
~~~~~~~~~~~~~~~~
と言われるもので、『横の関係』(対等な関係)で
相手を「勇気づけ」ることにつながります。
これに対して、
×「偉いな!」
×「良くやった!」
というメッセージは、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Youメッセージ(ユー メッセージ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
といって、【縦の関係】の「上から目線」のメッセージと
となってしまいます。
こちらは、
×「褒める」
にはなっても、
○「勇気づけ」
にはなりませんので、ご注意ください。
ともかく、当たり前とされていることでも
新たに視点を加えてあげることで
「勇気づけ」をしたことになるのです。
アドラーの考え方によれば
社会がどのような状況になったとしても、
「勇気づけ」をしていくことこそが
機会を最大限化していく考え方であり、
リーダーの理想像だと説明しています。
【まとめ】
・「勇気くじき」では、部下は育たない。
・「勇気くじき」は、会社全体を悪くする。
・ 当たり前にこそ、「勇気づけ」を行う。
・「勇気づけ」は、機会を最大限化できる。
・ Iメッセージ(アイメッセージ)で伝えよう。
知らず知らずの間に「勇気くじき」してしまっている事もあると思いました。
これからは「勇気づけ」で部下に接して行こうと思っています。
それでは、また次回、よろしくお願いします。
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】