自問自答に効果がある
コーチングがもたらす成果の中で大きいのは
クライアントが「自分で話して自分で気づく」ことです。
例えば何かをしたいと思っている課題があっても、
苦手なことをやらなければいけない場合には、
無意識に考えないようにするもの。
すると問題解決や目標達成が先送りになってしまいます。
ここで、コーチが聴き役になり、
質問を投げかけたり、感じたことを伝えることで、
クライアントが課題に向き合うことが可能になります。
コーチの客観的視点
クライアントはコーチに話すために、
話の筋道を整理したり、時系列で話すなどします。
すると、自身の頭の中で話が整理されていきます。
そして話の中にあいまいな表現があれば、
コーチは、それを明確にする質問を投げかけます。
たとえば
「もっと安心して仕事をしたいんです。」
というクライアントに対して、
『安心という言葉は、具体的にどのような事ですか?』
といった具合です。
人によって言葉の内容が違う
同じ「安心」という言葉でも使う人によって内容が異なります。
Aさんが使えば「収入が安定した立場で仕事がしたい」という意味かも知れませんし、
Bさんにとっては「人間関係が良好な職場」を指すかも知れません。
そのようなコーチからの質問に答えていくたびに、
自身の今の状況や自分が望んでいることが明確にされていきます。
つまりコーチは客観的な視点を持って対話してくれる存在です。
堂々巡りの自問自答も視点を変えると…
例えば、太り気味が気になっている女性がいたとして、
痩せたい⇒でも美味しいもので気分転換⇒会食も楽しいし⇒でも痩せたい
という堂々巡りの悪循環に陥っている場合。
コーチが関わると、こんな展開になるかも知れません。
痩せたい⇒『痩せるとどんな良い事がありますか?』
「男子にモテるでしょ。で、気分が良くなる。」
『んん、なるほど、ふむふむ、他にもありますか?』
「周囲の視線が良くなって、仕事も、ヤリガイ感じるかも…。」
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『そうなったら、どんな気分ですか?』
『周囲の反応は?』
『仕事の成果が良くなったらどんな気持ち?』
そうすると、クライアントは思考習慣の枠から出ることができます。
そして、自問自答を繰り返していくうちに、目標達成や問題解決に向けた力が強くなっていきます。
『そのために、やりたい事って、どんな事ですか?』
「そうですね。会食しない日は、会社帰りにスポーツジムに行ってみようと思います」
といった具合に自ら主体的に考える「自問自答」を作り出して行くことがコーチングです。
この自問自答、効果的に使っていきたいですね。
まとめ
・「自分で話して自分で気づく」がコーチングの効果
・コーチの質問・フィードバックで、
クライアントは課題に向き合うことが可能になる
・具体的に自ら主体的に考える「自問自答」を
作り出して行くことがコーチング。
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】