【最適化心理術】効果が出るリーダーシップは柔軟な『SL理論』を参考に

たかはしみのる

ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】

あなたは、

「どんなリーダーが理想ですか?」

と聞かれたら、どう答えますか?




それぞれの考え方がありますね。
自身の指針があることは、良いことと思います。

そして、その上で、更に効果を出すために、

 「フォロワー(部下・メンバー)によって、
  リーダーシップのタイプを変えること。」

を考えてみては、いかがでしょうか。

今回は、その元になる考え方として、

 ★
 ★ SL理論
 ★

をご紹介いたします。

 

SL理論とは

SL理論とは、

 「Situational Leadership」

の頭文字をとったもので、

 「状況対応(型)リーダーシップ」

のことです。

SL理論は、

 ポール・ハーシー(Paul Hersey)
 ケネス・ブランチャード(Kenneth H Blanchard )

という2人によって提唱されました。

ポール・ハーシー(Paul Hersey)さんは、
カリフォルニア・アメリカ大学大学院教授を務めた行動科学者であり、
「リーダーシップ研究センター」を創設しました。

ケン・ブランチャード(Ken Blanchard)さんは、
マサチューセッツ大学教授も務めた組織心理学者で

・『1分間マネジャー』
・『1分間リーダーシップ』
・『1分間セールスマン』

といった「1分間シリーズ」の著者としても有名です。

 

SL理論の言う『状況』とは

SL理論は『状況』に合わせたリーダーシップをを提唱していますが、

その『状況』とは何かと言うと、

 『フォロワー(部下・メンバー)の状況』

の事を指しています。

例えば、

部下がフォロワーというケースで考えましょう。

部下には、ピカピカの新入社員もいれば、
仕事を一通りこなせる中堅社員、
そして、自分で仕事を回せるベテランもいます。

そして、同じ中堅社員でも、
仕事に取り組む意欲には差があり、スキルにも差があります。

つまり、

どんな組織でも部下の『状況』には「差」があるわけです。

 

2つの軸

ブランチャードさんは『1分間リーダーシップ』の中で、

・『4つの状況』と
・それに合わせた『4つのリーダーシップ・スタイル』

について説明しています。

まず、リーダーの行動に、以下の2つの軸を設定しますが、
それぞれに、キーワードが3つあります。

 ●『指示的行動』
   ・構造化する(仕事の仕組みづくりをする)
   ・コントロールする
   ・監督する

 ●『援助的行動』
   ・賞賛する
   ・傾聴する
   ・促進する

 

SL理論の4つのリーダーシップ・スタイル

そして、

 ●『部下の発達度(状況)』

を組み合わせて、4つのマトリクスを作ります。
これが、

 ★4つの基本的リーダーシップ・スタイル

になります。

●「指示型」
 リーダーは具体的な指示命令を与え、
 仕事の達成をきめ細かく監視する。

●「コーチ型」
 リーダーは引き続き指示命令を与え、
 仕事の達成をきめ細かくはするが、

 決定されたことも説明し、提案を出させ、
 前進するように援助する。

●「援助型」
 リーダーは仕事の達成に向かって部下の努力を促し、
 援助し、意思決定に関する責任を部下と分かち合う。

●「委任型」
 リーダーは意思決定と問題解決の責任を部下に任せる。

 

『状況』に合わせた『リーダーシップ』の変化

リーダーの指導のもと、
フォロワー(部下・メンバー)は成長していきます。

概念図にある「矢印」の曲線は、
そうした流れを意味しています。

この流れに沿って、リーダーシップ・スタイルを
変化させていくことが

 ★効果的なリーダーシップ

と言えます。

 

フォロワーを見る『洞察力』も必要

また、同じ年月を経過したフォロワーでも、
その発達度は人によって違いがあります。

「指示型」リーダーシップ

「コーチ型」リーダーシップ

「援助型」リーダーシップ

「委任型」リーダーシップ

という過程を、一定の期間で変化させると、
そのリーダーシップが、フォロワーの発達度とマッチしない場合があります。

このような事にならないために、
リーダーは、常にフォロワーの状況を注意深く観察する必要があります。

 

フォロワーに合った『きめ細かい』対応をしましょう

SL(状況対応型リーダーシップ)とは、

★★★★★★★★

「自分のリーダーシップ・スタイルこれ!」と
決めつけて、ひとつの型に固執するのではなく、

状況にあわせて自身のリーダーシップ・スタイルを
柔軟に変化させていく。

★★★★★★★★

 

ということなのです。

 

たかはしみのる

効果の出るリーダーシップを発揮し、
大きな成果を出すために、

この柔軟な『SL理論』を参考に
して頂けたらと思います。

 

まとめ

・SL理論とは

SL = Situational Leadership

「状況対応(型)リーダーシップ」

・SL理論の提唱者

ポール・ハーシー(Paul Hersey)
ケネス・ブランチャード(Kenneth H Blanchard )

・SL理論の状況とは

フォロワー(部下・メンバー)の状況

・SL理論:リーダーシップの行動2つの軸

①指示的行動
②援助的行動

・SL理論:4つのスタイル

フォロワー(部下・メンバー)の発達度によって、
4つのリーダーシップ・スタイルが存在する。

指示型
コーチ型
援助型
委任型

・リーダーシップ最適化は、
 フォロワーの状況に合わせて変化させること。

・そのために、フォロワーを観察する目が必要。
 (経験年数などで画一的に区切らない)

・フォロワーに合ったきめ細かい対応をしましょう。

 

たかはしみのる

★いつも、応援しています!

 

 

 

 

 

たかはしみのる
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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