ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】
ブラジルと日本の時差が12時間という事を初めて知りました。
オリンピック効果です!。そして、寝不足!、【1確】です!
さて、今回は、「良い人間関係」の基本、
「認める」という事についてです。
サポート役には、輝月希望 さんです。
目次
相手の「自己承認欲求」を満たすために…
今回は
「認める」
という事についてお話します。
【職場】での人間関係を中心に
お話しますが、この他にも、
・パートナーとの関係、
・親子関係、
・仲間との関係
など…、どんな人間関係にも当てはまります。
【1】「認める」とは
「認める」つまり「承認」ですが、
職場での人間関係では、
「承認」=「褒める」
と考えられる事が多いようです。
しかし、「認める」という概念は
「褒める」事も含みますが、
それ以上に大きい概念で、
「人としての【存在】を認める」
という事が根本にあります。
そして、
【行動】が良くなれば、それを「伝える」ことや、
良い【結果】・【成果】を出したらそれを「伝える」ことも、
【認める】ことになります。
さらに、
「叱ること」も【認める】の中に入ってきます。
【2】マズローの「欲求5段階」階層説と「承認欲求」
「承認欲求」というのは、
「自分以外の他者から認められたい」
とする欲求の総称です。
心理学上では有名な「マズローの欲求五段階説」
によると、欲求というものは、
第五階層:自己実現欲求
第四階層:承認欲求(尊厳欲求)
第三階層:所属と愛の欲求(社会的欲求)
第二階層:安全欲求
第一階層:生理的欲求
に分類されますが、このうち、
「承認欲求」は、第四階層に位置して、
「高次の欲求」に分類されます。
【3】「承認欲求」の3分類
「承認欲求」は、
大きく「3つ」に分けて考えることができます。
(3-1)「存在」承認
1つ目は、自分がそこにいる事を
認めて欲しいという【存在承認】です。
存在を承認するとは、
○○さんの存在を認めること。
つまりは、自分の会社、チームに
○○さんがいてくれて「嬉しい」
○○さんの存在が必要なんだ
と伝えることです。
(3-2)「変化」の承認
次は、目的のために「努力」していることを
認めて欲しいという【変化の承認】です。
「変化」を承認するとは、
○○さんが
契約を取るために行った【プロセス】
つまり【努力してきたこと】
を認めることです。
「頑張りを見ていた」
「努力していたことを知っているよ」
と伝えることで、
心強く感じてくれ、
自分を【信頼】してくれるようになるのです。
(3-3)「結果」の承認
最後が、「成果」を認めて欲しいという
【結果の承認】です。
「結果」を認めることは、
「1000万円の契約を取った」
という事実を認めることです。
○○さんは、自分が出した「結果」を
認めて貰ったことを嬉しく思います。
そして、「また結果を出そう」
と、次の契約へ前向きになれるのです。
【4】「何」を認める?
(4-1)【結果】を認める
【結果】を認めるのは分かりやすいですね。
・品質・コスト・納期どおりに
開発が完了した開発プロジェクト
・1000万円の契約を取った営業
など、結果が目に見える状態になって、それを「認める」。
この「承認」を受けたほうも、【結果】を出せた満足感もあり、
次も【結果】を出せるように、モチベーションも上がります。
(4-2)【変化】を認める
しかし、「結果」を認める前提の考えとして、
【結果】を出せたのは、「努力」した結果であり、
【結果】を出せなかった人は、「怠け」ている。
という考えがあります。
受け手としては、「結果しか認めてくれない」
となり、【コミュニケーション】が希薄になります。
「結果さえ出せば。」という考えが先行してしまうためです。
ここに「落とし穴」があると言わざるを得ません。
ゆえに、簡単な「結果」承認のみならず、
【変化】の承認を行っていく必要があります。
【変化】の承認(行動承認)を行うと、
良い事も、悪い事も、
コミュニケーションの量や頻度も上がり、
「組織」や「家庭」、「グループ」などにおいては、
【良好】な人間関係が維持される事になります。
(4-3)【存在】を認める
そして、その上にあるのが、
【存在】承認という事になります。
「今、ここ」に【存在する事】自体
が認められるのです。
存在を【承認】されると、
誰しも、「自信」や「誇り」を持ち、
「目標」に向かって邁進できるようになります。
(4-4)「認める」優先順位は?
これらを総合的に考えて、【結果】ではなく
【変化】・【存在】を「認める」事を
積極的に行いたいところです。
【存在】>【変化】>【結果】
【5】「存在」を認める3つの方法
ここが最もポイントです。
「人として認める」という事が最も重要ですが、
ここでは、この【存在承認】の方法をご紹介します。
(5-1)挨拶
挨拶は、「あなたの存在を見て、心に留めています」
という事を伝える【最も重要】な行為です。
しかし、ある調査の結果、
「興味深い結果」が出たという話があります。
ある企業の管理職のかたに、
「あなたは部下に挨拶しているか?」
という質問したところ、
8割のかたは「挨拶している」
と答えたそうです。
そして、同じ企業の部下のかたへの、
「あなたは上司から挨拶されているか?」
という質問には、
8割のかたは「挨拶されていない」
と答えたそうです。
とても興味深い結果ですね。
話を戻しましょう…。
つまり、常に【挨拶】を怠らない。
これが最も重要な【存在承認】なのです。
(5-2)「名前」を呼ぶ
「名前」を呼ぶという事は、
「【あなた】を、【他ならぬ】あなたとして、認めています。」
というメッセージを「伝える」事ができます。
ただし、ここで「注意」して頂きたいのが、
「ニックネーム」や「ファーストネーム」で呼ぶということ。
呼ぶほうは、「親しみ」を持っているのですが、
やはり、ここでは、
「受け取り側の気持ち」を「配慮」する事が大切です。
受け取り側の気持ちを「配慮」する事が大切ですね。
(5-3)自分の気持ちで伝える
これは、「結果承認」・「変化承認」・「存在承認」
全てにあてはまる事ですが、
【自分の気持ち】で伝える事が大切になります…。
「私は…という気持ち」という
主語が「I」(アイ)のメッセージ、
「アイ・メッセージ」
で伝えるという事です。
「あなたが居てくれて(私は)嬉しい」
「プロジェクトに参加してくれて、(私は)助かった~!」
といった具合です。
まとめ
【1】「認める」とは
・【存在】を認める事が根本
・【行動】がよくなった事、【結果】・【成果】が良かった事を「伝える」ことも「認める」
・「叱る」ことも「認める」の中
【2】マズローの欲求5段階説と「承認欲求」
・「マズローの欲求五段階説」では、「承認欲求」は、第四階層(「高次の欲求」)
【3】「承認欲求」の3分類
(1)存在承認
(2)変化の承認
(3)結果の承認
【4】「何」を認める?
【存在】>【変化】>【結果】
【5】「存在」を認める3つの方法
(1)挨拶
(2)名前を呼ぶ
(3)自分の気持ちで伝える
[…] […]