ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】
今回は、「アドラー心理学」の中でも中心的な考え方
【目的論】 のお話をします。
【目的論】の対局にあるのは【原因論】です。
この2つの考え方は、こんな感じです。
【原因論】
日本で有名な心理学者ユングやフロイトによって提唱された
「感情や行動は過去の原因から生み出される」
という考え方。
アドラー心理学の【目的論】
「全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」
という考え方で、「問題解決」と「目標達成」に適している。
10個のトピックスについて、
「原因論」と「目的論」の比較をしながら解説します。
目次
【1】基本的な考え方
「感情や行動は過去の原因から生み出される」
【目的論】
「全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」
【原因】を主体に考えるか、【目的】を主体に考えるかってことですね。
例)「泣いている子供」がいるとします。
【原因論】
「イジメられた」とか「テストで0点だった」という原因を考えます。
【目的論】
「注目してほしい」とか「要求を受け入れてほしい」といった目的を考えます。
(「転んだと」とか「イジメられた」とかは【後づけ】と考えます。)
例)「飲み会を断る」という行動に対して
【原因論】
「体調が悪い」という原因を考えます。
【目的論】
「行かない。(行きたくない。)」という目的を考えます。
(体調が悪いのは【後づけ】です)
【2】過去・未来
【原因論】
【過去志向】です。
「過去」の【原因】が「現在」に支配的な影響を及ぼしているという考え方です。
【目的論】
【未来志向】です。
「未来」の【目的】が「現在」を規定するという考え方です。
【3】アプローチ
【原因論】
「原因」があって「結果」(つまり「現在」)があるという考え。
【目的論】
「目的」があるので、現在を良くする「手段」を考えようという特性があります。
【4】望ましくない状態にある時
【原因論】
望ましくない状況になった「原因」があると考える。
【目的論】
望ましくない状況にあり続ける「目的」があると考える。
例)「喫煙」
【原因論】
喫煙を始めて、辞められない「原因」があると考えます。
【目的論】
喫煙を続ける「目的」があると考えます。
例)「片付けできない人」
【原因論】
「片付けできない」原因があると考えます。
【目的論】
「片付けていない状態」を続ける「目的」があると考えます。
【原因論】 意思は問われない(個人の場合は希薄か主体性なし) 【目的論】 意思が問われる(個人の主体性あり) 【原因論】 環境の影響を受ける「受動的立場」(被害者・犠牲者意識が強い) 【目的論】 「創造的な当事者の立場」(当事者意識が強い) 【原因論】 本人の勇気をくじく(勇気くじき) ※受動的な原因を明らかにするので、本人の勇気をくじく場合が多いのです。 【目的論】 本人に勇気を与える(勇気づけ) ※目的を明確にし、目的に向かう手段を考えるため勇気づけになります。 【原因論】 ユングやフロイトの心理学(精神分析の元) 【目的論】 アドラー心理学 【原因論】 受動的立場にある本人の「問題解決」になりにくい。 【目的論】 目的を考える当事者の「問題解決」を考えやすい。 例)「不登校」の生徒の場合 【原因論】 原因を考えます。 ・母子関係に問題があった。 ⇒これらの「原因」からは、「問題解決」には繋がりにくいといえます。 【目的論】 目的を考えます。 ・親の愛情を独占したい ⇒この【目的】からは「不登校」解決を考えやすいのです。 具体的には、 「本人」と「周囲」の協力で、 あるいは、 これらの【目的】の先にある【その先の目的】を深掘りして、 という事なのです。 【目的】があれば、その「手段」を考える事で、「解決」へ向けて動き出す。 そして 【目的】の先の【本当の目的】も大切という事になるんですね。 【原因論】と【目的論】は、どちらが「良い」という考えではありません。 さきほど解説した通り、それぞれに「特性」があるという事を分かってくださいね。 その、最大の「特性」は、 【原因論】 「分析」や「解説」には適している。 【目的論】 「問題解決」と「目標達成」に適した考え方。 という事なのです。ここに注目してください! 【原因論】 何かを「調査」「分析」して、プレゼンや解説など行う場合の考え方。 【目的論】 「問題解決」や「目標達成」をしたい場合の考え方。 協力していただけて、本当に嬉しいです!
【5】本人の意思
【6】本人の立場
【7】勇気
【8】提唱
【9】問題解決の考え方
・環境の問題があった。
・生育歴上の問題があった。
・教師の体罰に対する復讐
・同級生に気にかけて欲しい
「不登校」が無くともこれらの【目的】が達成できる「手段」を考える。
その【本当の目的】のための「手段」を考える。
【10】特性
【まとめ】
(1)徹底比較
比較
原因論
目的論
1
基本的な考え方
感情や行動は
過去の原因から生み出される全ての感情や行動は
ある目的を達成するために生み出される
2
過去・未来
過去志向
過去の原因が現在に支配的な影響を及ぼす未来志向
未来の目標が現在を規定する
3
アプローチ
原因→結果
目的
↓
手段
4
望ましくない状態にある時
望ましくない状態になった原因が
過去の経験にある望ましくない状態であり続ける
目的がある
5
本人の意思
意思は問われない
(個人の場合は希薄か主体性なし)意思が問われる
(個人の主体性あり)
6
本人の立場
環境の影響を受ける受動的立場
(被害者・犠牲者意識が強い) 創造的な当事者の立場
(当事者意識が強い)
7
勇気
本人の勇気をくじく
(勇気くじき)本人に勇気をあたえる
(勇気づけ)
8
提唱
ユングやフロイトの心理学
(精神分析の元)アドラー心理学
9
問題解決の考え方
受動的立場にある本人の
「問題解決」になりにくい。目的を考える当事者の
「問題解決」を考えやすい。
10
特性
「分析」や「解説」に適している。
「問題解決」と「目標達成」に適している。
(2)活用方法
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[…] (アドラー心理学の【目的論】参照) […]
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[…] 引用:アドラー心理学:【目的論】は「問題解決」と「目標達成」に適した考え方 | ビジネスコミュニケーション最適化ブログ […]
[…] アドラー心理学:【目的論】は「問題解決」と「目標達成」に適した考え方 […]