こんにちは。みのるコーチです。
こんな経験ありませんか?
例えば、
優しいよね…、と言われると、
優しい行動を無意識に取っている。
とか
賢いね~、と言われると、
無意識のうちに、賢い選択をしているという場合…。
思い当たる節、ありかも知れませんね…。
ラベリング効果
(または、ラベリング・テクニック)
と言うのですが、これは
ラベルを貼ることで
ラベルを貼られた人が
ラベル通りに行動してしまう効果
なのです。
そして、じつはこれ、
知らずに使っている場合も多くあって、
良い方向に働いている場合はいいのですが、
怖いのが、
悪い方向に働いてしまう場合も
あるということです。
何気なく、
「君って、協調性がなくて、
思いやりがないから、
少し話を聴いて、
相手を思いやるほうがいいよ。」
と言ってしまうと、
その通りに、「思いやりのない人」に
なってしまう事があります。
最悪の場合、人の人生にも左右することを
言ってしまう場合もあるのです。
それくらい、
大きな影響があることなので、
注意点も知って、良い方向に、
効果的な使い方をすることが
重要なポイントになりますね。
このあたりの事、
知らないで損をしているかたも
いらっしゃいますので、
今回は、
分かりやすく解説していきますね。
目次
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是非チェックしてくださいね。
【この記事を読むと】
✅ ラベリング効果の 活用方法が解る。
✅ まわりの人が 良い方向に動き出す。
✅ 自身に良い成果が出て充実した人生を送れる。
【1】ラベリング効果とは
①ラベリング効果とは
先程のおさらににもなりますが
ハワード・S・ベッカーさんによって提唱された理論で
「ラベルを貼ることで
ラベルを貼られた人が
ラベル通りに行動してしまう効果」
のことです。
例えば…
お店で言えば、看板を掲げる感じでしょうか。
(味とサービスに自信の店…)
これで、周囲の見方も変わるのですが…
お店(で働く人)も頑張って
良い店にしようとなります。
これを
「人」そのものに対して
ラベル貼りを行うのが
ラベリングテクニックです。
②2つの心理効果
このラベリング効果、
2つの心理法則が働いています。
それは、「承認欲求」と「一貫性の法則」です。
自分を価値ある存在として認めたい」
という欲求。
一貫したものとしたい」
という心理。
ということです。
例えば、
「○○○してくれて、優しいところあるね…」
と言われた場合、
承認欲求が働いて、
優しい自分でいて承認されたいという
行動にでます。
また、
一貫性の法則が働いて、
○○○した時と同じように優しい自分いよう。
と思います。
この2つが組み合わさって、
ラベリング効果が働くというものです。
③世の中で活用されている
この心理効果の威力は認められ、
世の中の至るところで使われています。
例えば、
駅のトイレの張り紙、以前は…
注意しましょう。
というニュアンスが多くありましたが、
今は、
ありがとうございます。」
という風に書かれている事が多くあります。
ラベリング効果を活用していて、
良い効果が、期待できますね。
④悪いほうにも作用してしまう
ただし、ラベリング効果の注意点は、
悪い作用も出してしまう点です。
例えば…
「君は、思いやりがないから…」
と言ってしまった場合、
ラベリング効果で、
思いやりのない行動を取るようになりますし、
「君には主体性がない…」
と言ってしまうと、
主体性のない人間になってしまいます。
このために、
注意が必要な心理テクニックです。
無意識に使って
しまっている場合もありますので
この部分は注意が必要なのです。
最悪の場合、相手の人生にかかわるような
悪い方向に向いてしまう場合もあるので、
注意が必要です。
【2】効果的な方法
①良いラベリングが前提
良いラベリングをすることが
前提となります。
悪いラベリングは
絶対に行わないでください。
特に、
叱った時に
悪いラベリングをしていないかを
確認してくださいね。
叱る時は、
行動の悪いところを指摘して、
改善するように促すのは良いのですが、
その人自身に悪いラベリングを
しない事が大切です。
また、
ラベリングは、
相乗効果が発揮されます。
感情的になって、
相手に悪いラベリングを行うと
自身に跳ね返ってきてしまいます。
あの人のは悪い影響を与える。
というラベリングを貼られてしまいます。
そして、更に負のラベリングが繰り返され
悪循環が生まれてしまいます。
これは、抜け出せないほどの
大きなループに陥ってしまいう事があります。
反対に、良いラベリングも返ってきます。
良いラベリングをすれば、
勇気づけて人生を好転させてくれる人、
というラベリングが返ってきます。
そして、良いラベリングが繰り返され、
あなたの周囲は素晴らしいラベリングの
循環が生まれていることになります。
その起点になってくださいね。
②ラベリング例
では、ラベリングの例をお伝えしていきましょう。
(例1)ビジネスの場面1
例えば、相手が仕事は速いが丁寧さに欠ける人の場合、
その中でも「丁寧にできている」部分を指して、
「Aさんは、仕事が丁寧で、注意深く仕上げる
几帳面さがあるのが、仕事に生かされていますね。」
という言葉をかけるのです。
すると、Aさんは、「ラベリング効果」により、
次からの依頼には同じ速度でも、
より丁寧に仕上げてくる可能性が高くなります。
それでは、以降は、短く、
なるべく多くの例をお伝えしていきましょう。
(例2)ビジネスの場面2
商談などで、話を聴いて欲しい場合…。
「理解力がある方で嬉しいです」
話が少し進んだところで言うと、
承 認欲求と一貫性の法則が働いて、
しっかり理解しようと思い
話を真剣に聴いてくれるようになります。
(例3)ビジネスの場面3
何かを決めて欲しい場合、
例えば、セールスのクロージングや、
上司に決済をして欲しい場合に有効です。
「決断力のあるところ感心しています」
こうラベリングすることで、
先延ばしせずに、
最終決定してくれることになります。
(例4)初対面
初対面で、友好的にしたい場合
「優しそうな人で良かったです」
もちろん、優しく振る舞ってくれます。
(例5)彼氏に
仕事に打ち込んで欲しい場合、
「仕事熱心な人で良かった」
仕事熱心になって、
昇進する可能性が高くります。
(例6)旦那さん
家事を手伝って欲しい場合
「家事を手伝ってくれる優しさあるよね」
たまに手伝ってくれた時を
見計らって言うのがコツで
一貫性の法則が働いて、
家事を手伝ってくれます。
(例7)彼女に
「可愛い上に、センス良いよね…。」
美容に気を使ったり、可愛さを意識する…。
表情などもイキイキとしてくるし…。
(例8)奥さんに
「料理上手な奥さんで、シアワセ!」
間違いなく、料理のレベル上がります。
③自分に対してラベリング
このラベリングは、
ジツは自分に対しても有効です。
良いラベリングをして、
自身を更に良い方向に導きましょう。
マイナスの情報の認知が
勝ってしまう傾向にあるため
他者にラベリングされるより
効果は薄くなりますが
実際に小さくでもできたところを捉えて
繰り返し続けると効果が増大します。
例えば、
普段は、人前で堂々と話せないけど、
前回のプレゼンの時は堂々と話せた。
「自信を持って話せる自分」
というラベルを貼る。定期的に行う。
堂々とプレゼンできた時の状態を
思い起こして、成果が出やすくなります。
それが継続できて、
堂々とした自分になれるのです。
【3】まずやること
①自分ラベリング
普段は苦手と思っていることで
例外的に出来た時を思い出して
自身にラベリングする。
②他者ラベリング準備
まわりの人で
「こうなって欲しい」が
小さくでも出来ていた時を思いだし
メモしておく。
会った時にラベリングできる準備です。
【まとめ】
●思い通りに動いてもらう
ラベル通りの行動をする効果
・承認欲求と一貫性の法則が
働いている。
・良い状態に向いてもらう
ラベリングを行おう。
・叱る時には行動を指摘し
人自体に悪いラベリングをしない。
・ラベリングは
相乗効果を引き起こす。
・良いラベリングで
周囲に良い相乗効果を引き起こそう。
②ラベリング例
❶ビジネス1
「几帳面に丁寧に仕事してくれて嬉しい」
❷ビジネス2
「理解力がある方で嬉しいです」
❸ビジネス3
「決断力のあるところ感心しています」
❹初対面
「優しそうな人で良かったです」
❺彼氏に
「仕事熱心な人で良かった」
❻旦那さんに
「家事を手伝ってくれる優しさあるよね」
❼彼女に
「可愛い上に、センス良いよね…。」
❽奥さんに
「料理上手な奥さんで、シアワセ!」
③自分に対してラベリング
・自分自身にもラベリング効果は有効。
・小さな良い事実を抽出してラ
ベリングすること。
・繰り返しで効果が増大する。
普段は苦手と思っていることで
例外的に出来た時を思い出して
自身にラベリングする。
②他者ラベリング準備
まわりの人で
「こうなって欲しい」が
小さくでも出来ていた事を思いだし
メモしておく。
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】