「プライミング効果」とは
プライミング効果とは、
「先行する刺激(プライマー)の処理が、後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果」
のことを指します。
プライミング効果を知らないかたでも、
「サブリミナル効果」ならご存じかも知れませんね。
映画の中に、観客に気づかれないくらいに
高速に「炭酸飲料」のCMを挟んでおくと、
映画が終わった頃に、その「炭酸飲料」が
飲みたくなるという、あれです。
実験によると、、、
プライミング効果は、
心理学者のジョン・バーグが実験で証明しました。
「言語能力を調べる」と言われた被験者が、
「しわ」
「引退」
「ゲートボール」
などの言葉の入った言語パズルを行いました。
すると、被験者たちは、わずかにせよ、
歩行速度が落ちる
という現象が起きたのです。
言語パズルでの「老人」を連想する刺激(プライマー)が
「動作を遅くする」ことを促進したものです。
プライミング効果の特徴
プライミング効果は潜在意識的(無意識的)な
処理によって行われるのが特徴です。
そして、プライミングは、連想させられていると
分かっているほど効果が弱くなります。
反対に、気づかないほどの刺激で、
あっさりと影響されてしまうものなのです。
身近なところで活用しよう
チームや部署のモチベーションを高めたいとき、
活用してみては、いかがでしょうか。
例えば、
「達成」「満足感」「賞与」という言葉や
成功のイメージ写真などを
頻繁に目につくようにすると良いでしょう。
チームの目標や業務に直接結びつかない方が、
メンバーは気づかないうちに(潜在意識レベルで)
モチベーションアップに繋がります。
気づかれない程度がポイントすので、
工夫して、色々な場面で活用してみてくださいね。
まとめ
・プライミング効果とは、「先行する刺激(プライマー)の処理が、後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果」
・心理学者ジョン・バーグの実験
「しわ」「引退」「ゲートボール」などの言葉の
入った言語パズルを行った被験者は、歩行速度が落ちる。
(先行して「老人」を連想する刺激があったため)
・プライミング効果は潜在意識的(無意識的)な処理
・プライマーは、気づかないほどの刺激が効果的
・メンバーのモチベーションを高めたいとき
「達成」「満足感」「賞与」という言葉や
成功のイメージ写真などを目につくようにする
(気づかない程度が効果的)
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】