プライベートな話をするとき・・・
僕たちは、親しい相手には
プライベートなことも話せますが、
この逆も成り立ちます。
例えば、お酒を飲んだ勢いで、
あまり親しくない相手に、つい、
プライベートな事まで話してしまった場合、
酔いが冷めて、
その事に気づく場合があります。
この場合に、人間は、
「認知」のつじつまを合わせようとします。
そうです、
「この人には、親しみを感じていたから、
プライベートな話をした」と・・・。
「認知的不協和」とは・・・
アメリカの心理学者である
レオン・フェスティンガーは、
「人は心のなかに2つの矛盾する認知がある状態を
不快に感じる」と提唱しました。
【認知的不協和】と呼ばれるものです。
今回の状況だと、
(認知1)プライベートは親しい人に話す。
(認知2)親しくない相手にプライベートの話をした。
という2つの矛盾状態を抱えることになります。
それを解決するために(認知2)を
「相手んには親しみを感じていたから
プライベートな話をした。」
という風に修正することになります。
親しくなりたかったら、プライベートな話を・・・
親しくなりたい相手がいたら、
「親しくなってから、
プライベートの話をしよう。」
という考えから、
「プライベートの話をしてもらって、
認知を【親しみがある】に修正してもらう。」
という考えに変更しましょう。
そして、相手からプライベートな
話を引き出すためには、
こちらから自己開示するのが効果的です。
家族の話、健康の話、趣味の話など・・・。
「返報性の法則」が働いて、
相手はプライベートな話を返してくれる
可能性が高いのです。
こちらが自己開示をしないまま、
相手のプライベートを根掘り葉掘り聞くと、
警察の尋問のようになって、
相手は心を閉ざしてしまうので注意が必要です。
観察力を身につけましょう
ただし、こちらが自己開示しても、
相手には色々と事情があって
同種の話はしたくない場合もありますね。
そんな時には、
相手の表情・振る舞いの変化を察して、
話題を変えましょう。
ちょっと、こちらから自己開示して、
相手の様子を観察します。
あまり話したくない様子が見られれば、
深追いしない・・・。
別の話題で・・・、
相手がパッと乗り気な表情を見せた時に、
具体的に話をするようにしましょう。
このような「観察力」を身に着けることも、
人付き合いの上では、とても大切なことです。
まとめ
★「人は心のなかに2つの矛盾する認知がある状態を不快に感じる」
=【認知的不協和】という考えがある。
◆2つの認知
(1)プライベートは親しい人に話す。
(2)親しくない相手にプライベートの話をした。
があった場合には、その「親しくない相手」は、
「親しみを持っている相手」に修正される。
◆したがって、順番を、
親しくなってからプライベートな話をする。
↓
プライベートな話をしてもらって親しくなる。
に変更しよう。
★プライベートな話をしてもらうためには、
こちらから自己開示して行こう。
(【返報性の法則】が働く)
★観察力を身に着けて、
相手が話しやすいポイントを見つけよう。
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】