マジカルナンバー7
アメリカの心理学者、
ジョージ・アーミテージ・ミラーの発見に、
・人間の短期記憶の容量は「7」プラスマイナス2
というものがあります。
これは、認知心理学の先駆けともなった
発見の一つです。
考えてみると、例えば電話番号を覚える時、
080-xxxx-yyyy
といった具合に「かたまり」に区切って
覚えることが多いですね。
チャンク
このような、情報のかたまりのことを、
「チャンク」といいますが、
この「チャンク」を【7】程度におさえるのが、
情報を処理する時に大切です。
先ほどの電話番号の例もそうですが、
その他にも、例えば、
「ビジネスコミュニケーション最適化ラボ」
という18文字の言葉を記憶する場合、
1字1字、覚えていくことはしませんね。
「ビジネス」「コミュニケーション」
「最適化」「ラボ」
と意味ごとにまとめれば「4チャンク」で済みます。
チャンクしよう:記憶するとき
このように、チャンクに組織化することで
記憶が容易になることが、
チャンクの大きな利点です。
大きなかたまにすることを
「チャンクアップ」と言いますが、
要約などにより「チャンクアップ」する事も、
記憶を助ける重要な手法となります。
チャンクしよう:伝えるとき
また、チャンクアップは、
何かを伝えたい時にも有効です。
よく、プレゼンなどで、
要点を5つのチャンクにまとめている場合や、
会議の時に、話したい事を3つのチャンクで
話す場合がありますね。
これらは、伝えたいことが、
相手の記憶に残るように(伝わるように)
工夫されていることになります。
「11個」の伝えたいことを並べるより、
【3個】のチャンクに分けて、
その内訳が「4個」「4個」「3個」と
伝えたほうが、
最初の大枠の【3個】を
覚えてもらいやすくなります。
チャンクしよう:計画を立てる
計画立てをする時にも、チャンクは重要です。
種類ごとに分類したり、期間で分けたり、
大中小で分けたり・・・、
ポイントは、
このチャンクが【7】程度にすること。
こうして俯瞰して、
チャンクごとの関係を検討すると、
本当にやりたいことや、
やるべきことが整理されることになります。
まとめ
・人間が一時的に記憶できる「情報のかたまり」の数は「7」前後
・チャンクとは「かたまり」の事で、情報は7前後のチャンクにすると便利
・記憶する時にチャンクしよう=一時記憶の性質上、覚えることができる
・伝える時にチャンクしよう=相手に理解してもらいやすい
・計画立てる時にチャンクしよう=本当にやりたい事、やるべき事が整理される
ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】