アドラーが教えた「トラウマの消し方」‐なぜアドラーはフロイトと決別したのか‐

たかはしみのる

ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】

今回のアドラー心理学は、

 ・アドラーが教えた「トラウマの消し方」

 ・アドラーがフロイトと決別した理由

をご紹介します。

アドラーの「トラウマの消しかた」と「フロイトと決別した理由」

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心理学や精神分析に興味を持つと、「フロイト」に師事した
「ユング」や「アドラー」に行きつきます。

今回は、アドラーが伝えた具体的な「トラウマの消し方」と、
共同研究者で同じ東欧系ユダヤ人のフロイトと
1911年に
完全に決別した理由をご紹介します。

 

アドラーの教えた「トラウマの消し方」

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アドラー心理学では、

「トラウマは存在しない(精神的外傷にはならない)」

と言い切っています。

トラウマと呼ばれるものは、
ある事柄と、その時の自分の感情が結合された記憶であり、

トラウマが精神的外傷とはならない

と示唆しています。

一般的にトラウマと呼ばれる事柄は、
自分のせいじゃないと第三者に語ることで

自主性を手放した状態にしてしまいます。

また、病名や名称をつけることで、
存在を認めてしまうことになります。

これに対して、アドラーは

自分の感じた記憶とその事柄は全く別のものと認知

すれば、トラウマと言う症状は消えると語っています。

事実・解釈・感情を区別することで

自分の人生の自主性を取り戻すことができます。

 

トラウマ探しのフロイト、現実主義のアドラー

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フロイト(1856年生まれ)アドラー(1870年生まれ)
同じドイツ語圏で精神医学と心理学を専攻した医学者です。

1902年、アドラーはフロイトに招かれ
精神分析の共同研究を行い、1911年に決別。

同年、主だった仲間と「個人心理学」を立ち上げています。

——–参考——–
アドラー心理学:「個人心理学」は【全体論】~分割できない存在である「個人」の心理学~
https://coach-minoru.com/holism/
——————–

若い頃「コカイン研究」に没頭したフロイトは、

「無意識」に閉じ込められている性的抑圧が
「トラウマ」や「PTSD」であると説き、

自分で話をすることで問題を解きほぐしていく
スタイルを取りました。

アドラーは

人は常に自分の意思で変化する、
一番大事なのはお互いさまの「共同体感覚」。

自主性さえあれば、いかようにも変化できることを
解きました。

人の記憶は意識の仕方でコロコロと変わり、
言い訳探しは当人の成長を妨げるとしました。

 ・フロイトは「原因」と名称を付けますが、
  最終的に患者は問題があることを認めるだけしか選択種がありません。

 ・アドラーは苦痛がある現状から「事実」と「感情」を切り離すことで、
  患者が自主的な選択権を持つ意味とパワーを提示します。

医師は精神の苦痛のシステムを分析するのが仕事と
考えたフロイト。

医師は病人を助けるのが役割と考えたアドラー。

両者は「目的」を何にするのかで、
「水と油」のように分離してしまいます。

 

まとめ

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たかはしみのる
それでは、まとめです…。

今回は、

アドラーが伝えた「トラウマの消し方」と

アドラーとフロイトが決別した、
「目的の設定」と「自分の役割に対する意識」
ご紹介しました。

お役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

たかはしみのる
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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