
目次
名言
失敗は
より賢くやり直す
機会に過ぎない。~ヘンリー・フォード~
【1】失敗があっても…
心理学者のアルバート・エリスさんは
「人は、失敗を必要以上に
『個人的な能力不足』と結びつけてしまう傾向がある」
と述べています。
つまり、失敗したとき、私たちは
『自分がダメだからだ』と感じがちです。
そう思うと、確かに 失敗って
本当に、しんどい ものですよね。
誰だって 落ち込んでしまう事です。
自分を責めることも ありますし
動けなくなる日だって あります。
それに対して、ヘンリー・フォードさんは、この
「失敗は、より賢くやり直す機会に過ぎない。」という言葉の中で…
「うまく行かないときも あるけれど
それは、良い方法で やり直す機会なんだよ。」と…
優しく、伝えて くれているようです。
ヘンリー・フォードさんは
あの世界的企業を作った人物ですが…
完璧な人生を 歩んできたわけでは、ありません。
むしろ、何度も失敗し
そのたびに立ち上がり続けた人です。
その人の言葉だから、とても 重みが ありますね。
私は この言葉を目にした時に
良い意味で、ふっと 肩の力が 抜けました。
失敗した時に
「自分がダメだからだ」と 思わないで…
『賢くやり直す機会が来た』
と考えればいいんだ…と思えたのです。
【2】学習して再挑戦
脳科学の研究では…
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授が
「成長マインドセット」を提唱していて…
『うまくできなかった理由を見つけ
調整して再挑戦する人の方が
長期的に成功しやすい』
ということが、明確に示されています。
失敗を反省材料にして、次に活かす。
…まさに、フォードさんの言葉通りですね。
とはいえ、頭では分かっていても
心が追いつかないときも あります。
「もうイヤだ」「向いてないのかな」
そんなふうに、落ち込みそうになる時です。
そんなときには
フォードさんの言葉と一緒に…
イェール大学の
エイミー・エドモンドソン教授の言葉を思い出しましょう。
『失敗は“学習の証拠”だ』
この言葉を聴くと、少し気持ちが軽くなると思うんです。
「挑戦しているからこそ、失敗が生まれる。
止まっていれば失敗も起きない。」…
そう考えると、失敗って
むしろ前向きなサインかもしれませんね。
【3】賢くやり直す3ステップ
ここでは、私がお勧めする…
「賢くやり直す」ための3ステップを
具体的に、お伝えしていきますね。
① うまくいかなかった“原因”ではなく“仕組み”を見る
原因を考えると、自分の性格や才能を 考えて
うまくいかなかった 負の印象が、強まってしまいます。
「準備」「時間の使い方」「環境」
などの“仕組み”を 考えるほうが…
気持ちが 軽くなり
客観的に 分析できて、対策が考えやすくなります。
② やり直すときは、必ず “1つだけ変える”
心理学者クルト・レヴィンは
「人の行動は環境と状態の相互作用で決まる」と述べています。
つまり、たくさんの事を変えようとすると
相互作用が 複雑に絡んで、行動が続きにくくなってしまいます。
たとえば 「時間だけ変える」「道具だけ変える」など
1度に変えるのは、一つに絞ることが大切です。
③ 小さく、小さく、テストする
いきなり完璧にやろうと しなくていいんです。
小さく試してみて、合わなければ また一つ変えてみる。
まさに、フォードさんが おっしゃっている
「より賢くやり直す」の本質は、この『テスト』にあります。
やり直すたびに、少し賢くなっています。
それだけで、前進しているんです。
【4】ゆっくり動き出す
失敗は、心の負担になります。
でも、そこに“意味”を
与えることができるのは、私たち自身です。
落ち込んでしまう事も、あります。
立ち止まってしまう事も、あります。
その時には、自身のケアを
優先するのが 一番だと思います。
そして、また一歩だけ 動ける日が来たら
その時には、ゆっくり動き出しましょう。
あなたのペースで、大丈夫です。
フォードさんの言葉は
それを優しく肯定してくれると、私は思っています。
【Question】
「失敗」と感じた あの事から…
どんな教訓を 得ましたか?




































ビジネスコミュニケーション最適化コーチ たかはしみのる です。こんにちは。この記事は、こんな私が書いています。▶IT業界で人間関係に悩み、コミュニケーションの学びを開始。NLP資格取得・コーチングライセンス取得・アドラー心理学を学ぶなど、小さな学びから始めて大きな成果がでることを実感し、企業研修講師 ・プロコーチ・コーチングスクール講師・オンライン講師 などで活動中。▶【プロフィール】